経験を重ねるほど成長を実感できる仕事。むずかしいことにも果敢に挑戦しています。
業務部整備課
前職では地盤改良の工事会社にて職人として活躍。その後、2018年に平野クレーン工業に入社して業務部整備課に配属され、未経験スタートの整備職として着実に経験を積んでいる。休みの日は奥様のご両親の農作業の手伝いや、子どもと一緒に遊んで気分をリフレッシュしている。
入社のきっかけは?
以前の会社は出張が多くて1年間ほど自宅を空けることもあり、結婚を機に地元である奈良県でしっかり腰をすえて働ければと考えるようになりました。そんなときに仕事先で平野クレーン工業のことを知り、大きな会社で安定感があることや奈良に機材センターがあることに魅力に感じて飛び込みました。整備職は初めての経験ですが、当社は自社で車検もできるので整備士資格の受験資格を満たせます。おかげで整備士資格も取得でき、順調にキャリアを重ねられています。
機材センターを拠点に、さまざまな場所へ出かけて仕事を行います。
整備職の仕事は、自社が保有するクレーンの検査と整備と修理です。整備課は奈良の機材センター内にあり、そこから本店や各支店などに移動して整備を行います。また、路上や現場で急にクレーンに不具合が起きたときに駆け付ける緊急対応も業務のひとつです。オペレーターから電話がかかってくるので、そこで状態やディスプレイに表示されているエラーコードを聞きながら必要なものをトラックに乗せて出発するのですが、案外簡単な理由で動かないことも。たとえば、現場でサスペンションロックを解除していないであるとか、ワイヤーの過巻き防止装置が作動したままになってしまっているという場合は電話だけで解決可能です。どの業務も長期出張はなく、日帰りできるので満足しています。
経験することすべてが学びになり、次の仕事に活かせます。
さきほどお話しした緊急対応は、毎回シチュエーションが変わるので緊張の連続です。いまでも覚えているのが、愛知県の路上で大型クレーンが故障して動けないという案件で、燃料パイプが割れて全交換しないといけませんでした。交換しているときに、そこから空気が入りエンジンがかからなくなったのです。エアー抜きを始めたのですがなかなか空気が抜けず、あわてて上司に電話をかけてアドバイスをもらいながら作業を進め、なんとか動くようになったころにはすっかり夜も更けていました。苦い思い出とはいえ、この経験が学びになり、同じような故障が起きたときは手際よくエアーを抜けるようになりました。大変なこともありますけど、成長の実感を得やすい仕事でもあり面白さを感じています。
とにかく挑戦して、知見を深めていきたいです。
入社時はボルトを締めすぎて折るなど初歩の初歩からスタートし、5年以上経ったいま油圧クレーンの検査や整備はできるようになりました。それでも、自走できないクローラークレーンについては、まだまだノウハウが身に付いていません。この仕事は経験が非常に大事で、初めての事態に何回も遭遇することで、どのようなときも「あのときの状況と似ている」と冷静に対処できるようになります。入社18年以上の主任になると行動も判断も早く、いつか同じようになりたいと目標にしてがんばっている最中です。そのためにも、複雑でむずかしそうなトラブルが起きれば進んで手をあげて現場へ向かっています。これからも多くの引き出しを自分の中につくり、整備のスペシャリストを目指します。